Livignoでの高地合宿

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    関東の熱が記録的になる前に日本を脱出。アルプスの山の上にいる。2000m超えのここでは最高気温は20℃ほど。

    今年参加したワールド・ツアーのレースで感じた自分たちに足りないものは実力や才能だけではない。

    準備体制の部分ですでに大きな遅れを取っていると言わざるをえない。

    資金面ももちろんだが、チームとして年間スケジュールのなかでどこに一番注力しているか、という差もある。

    いままさに開催中のツール・ド・フランスでもワイルドカード枠で参加しているチームの影が心なしか薄いを見てもらえばわかると思う。誤解はごめんだが、彼らが弱いと言っているわけではない。彼らの強さはこれを読んでる人たちよりは知っているつもり。

    高地合宿は自分に足りないと思った多くの準備のひとつ。万人に100%の効果が現れるとはいえないらしいが、大多数の選手とチームが行っているのには理由があると思う。現にこのアルプスの山の上には男女問わず、アマチュア、トッププロの数多くの選手にすれ違う。

    しかしただ山の上にいればいいというわけではなく高地ならではの練習のやり方がある。自転車に特化したこのノウハウは日本にいてもなかなか手に入らない。というのも日本の自転車選手たちにはあまり浸透していない。どこかのチームが継続的にしているという話は聞いたことがないし、数少ない自分が仲良く話す選手から高地合宿の話を聞いたことがない。

    日本チャンピオンになり三十路になるまで高地合宿をやったことがなかった。

    しかしニッポのイタリア人たちに聞くとジュニアカテゴリー、おそくてもアンダーの一年目から欠かさずに一年に一回は皆がやっている。

    こんな感じ。

    このノウハウや経験を持って帰れるのはありがたい。

     

     


    全日本な週末

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      本来ならまずツール・ド・スイスについて書くべきなんだろうし、誰かに伝えたいことは山程あるんだけど、9日間フルに刺激が強すぎて、気軽に書いてまとめられるものではないのでここでは割愛。

       

      全日本を欠場して振り返ってみると、競技を始めた高校生から毎年出てるから初めての自宅待機。

      ネットでは追いかけてたんだけど、お隣で行われた陸上の全日本も気にしてた。

      100mで負けて、ネガティブなコメントもしてたのに、凄いよね。一夜にして立て直して、翌日の200で勝つんだから。またこれで何人も感動して涙させるんだから。

      おれの少しのガサガサも治まるよう。


      francfurt,dunkerque,,,,,

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        想像していなかったが、レースを走ってきた。TOJまでレースないわとのんびりとしているところに一通のメッセージ。

        慌てて諸々の手続きを済ませ、落ちてるジャージをスーツケースに押し込めて、空港に向かった。まるで隣町に向かうかのような準備だった。

        フランクフルトは世界最高カテゴリーのワールド・ツアー、ダンケルクもヨーロッパツアー最高ランクHC。レースの競技レベルが高いのは勿論だけども、レースの魅せ方や盛り上がりも流石だった。これは今年出たレースはどれもそうだけども。

        一方で先日宇都宮で行われたJPTのレース。地元のチームに所属し、大きな困難と闘っている選手が優勝した、という物語があったためとも思うが、そちらもそちらで凄い盛り上がりだったようで。

        自分が出た両レースは世界中にTV放送もあり、世界規模での影響力があったと思うが、地域だけで比べたら、影響力という点でもしかしたら、もしかするんじゃね?とか、イタリアの滞在先のホテルで考えていた。

         


        地底にて

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          怒涛の日々だった3月。ストラーデ・ビアンケ、ティレーノ、ミラノサンレモ、デパンヌ、とそれぞれなか3日ほどで走りきった。

          世界最高のレーススケジュールを組んでもらい、何ものにも代えがたい一ヶ月を過ごさせてもらった。

          ティレーノとサンレモは一生忘れることはないだろう。このクラスのレースの影響力を思い知った。

          レース会場まで昔の友人たちが会いに来てくれた。逃げに乗ることがなければ、自分が走っていることを彼らは知らなかっただろうし、知っていてもわざわざ会いには来なかったかもしれない。少し斜に構えた考え方かもしれないが、皮肉ではなく、素直に会いに来てくれたことに喜んだ。

          チームのスポンサーからもメッセージをいただいた。なかには「ありがとう」とまで書かれたメッセージもいただいた。「おめでとう」ならわかるが、まさか「ありがとう」なんて言われると思ってもいなかったから衝撃的だった。

          恐るべしモンスターレース。

          レースとレースの合間にお世話になっていたホテルの人もレースを見てくれていた。「最初からずっと先頭で走っていたけど、最後はいなかった。疲れちゃうなら、もうちょっと飛び出すの遅らすことはできなかったの?」とアドバイスまで。

          ’疲れた’はただの口癖だが、今回ばかりは本当に疲れて、休んだと思ったら次のレースと、まさに濃厚な一ヶ月だった。

          今は帰国し、次のレースまで地下深くに潜伏中。浮上するのはまだ暫く先の予定。


          人間的生活か

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            何度も言っているが、カルペでの練習環境は素晴らしい。集中できる。ひとりで滞在していると、人様と面と向かって話すことをしばらくしてないことに気が付かないくらいだ。「あ、おれ、ここ数日人と話してない!」といった具合に。

            唯一話す機会があるのが、ホテル内のレストラン。それでも「hola」(こんにちは)「gracias」(ありがとう)「agua con gas por favor」(炭酸水をお願いします)のみっつのフレーズで事足りてしまうが、それでも貴重な貴重な日々の会話だった。

            しかしここのホテルのウェイターの皆様はとても優秀で、自分が炭酸水しか頼まないことを記憶し、黙ってても炭酸水を持ってきてくださるようになった。どうやらシフトが1周以上回ったらしい。いや、3周くらいはしたかも。毎日3回欠かさずホテル・レストランにひとりで東洋人が現れれば目立つのかもしれないけど。

            人によっては頭がおかしくなるような生活だけども楽しくやれているというのは、自分が根暗というなによりの証拠かもしれない。

            そんな生活も明日で一区切り。明後日の朝、valenciaから冷凍庫並みの気温のpisaに飛ぶ。

             


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